シグルイ完結

私が毎刊買っている漫画ですが、
・瞳のフォトグラフ
・ムダヅモ無き改革
・シグルイ
現在はこの三作品だけです。
で、そのうちのひとつ、「シグルイ」が今月発売の15巻にて完結しました。

この「シグルイ」という漫画はほかの漫画家とちょっと感性の違う山口貴由氏の作品です。
氏の今までの作品「覚悟のススメ」や「悟空道」などが代表作ですが、非常に見る人を選ぶ漫画を描く人です。
その山口氏が南条範夫氏原作の「駿河城御前試合」を原作に描いた漫画が「シグルイ」なのですが、それはもうある意味すごい漫画でした。
「駿河城御前試合」では40ページほどの「無明逆流れ」をメインに漫画化されているのです。
水増し、という表現は適切でなく、山口氏の独特の感性もあってオリジナルな展開がされて非常に面白い漫画・・・、と言いたいのですが、それは途中までのようです。

私は原作の小説をかなり前に手に入れていましたが、先に読むとこの漫画の面白さが半減すると思っていて封印していました。
が、最近の数巻は先ほど適切ではないと言った「水増し」とは別の、何かよくわからないオリジナル展開で急激に漫画としてのレベルが低下加減にしびれを切らし、ついつい原作小説に手を出してしまいました。
そうしたら、面白いこと面白いこと!
下手な引き延ばしをせずに、素直にこの原作小説を漫画化すればいいのに・・・、と思っていたときに購入したシグルイ14巻をみて感激しました。
なぜなら小説で登場する重要人物たちが軒並み漫画でも登場し始めたからです。
これは完結にあと5年はかかるな・・・、しかし面白そうだから良いか、と思っていたのもつかの間、完結は15巻でした。

それまでの引き延ばしが嘘のように、なにも知らない人が見たら打ち切りかと思うくらい、あっさりと完結してしまいました。
すべてを漫画化しなくても、せめて小説の最終章である「剣士凡にて斃る」につなげて終わるべきだった、と非常に残念に思います。
山口氏はずいぶん前から原作小説が気に入っていたようで、「いつかこの小説の漫画を描くことになる」と予言まがいに言っていたようです。
南条範夫氏をずいぶん尊敬しているようにも見えました。
が、終わってみると実に中途半端・・・。

次回作は「覚悟のススメ」の続編らしいのですが、ぶっちゃけそっちを描きたくなったから面倒になった「シグルイ」を放棄した、そのように見えてなりません。
こんなことになるならもう少し早めに軌道修正してそれなりの漫画にしたらよかったのに・・・。
ま、死んだ子の年を数えても仕方ありません。
次回作の覚悟のススメ続編「エクゾスカル零」に期待しましょう。


シグルイ 15 (チャンピオンREDコミックス)
秋田書店
2010-10-20
南條 範夫

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